ネットの情報量は増えていく。ウェブログはそのわかりやすい例となっている。そしてその情報量にアクセスする接続速度も増し続けている。だがそのなかで,年を取っていく自分の創作力だけが落ちていく感じがする。
quote:ウェブログの検索エンジンを提供している会社によると,毎日1日に,8千〜1万7千の新しいウェブログが生まれている。つまり世界のどこかで,ブログが5.8秒にひとつ生まれていることになる。ただもちろんそのうちの45%は3ヶ月以内に更新しなくなってもいるが,おおむね更新は活発で,平均すると毎秒3つのウェブログが更新を続けている。
あしたなにが起こるかわかってしまったら,あしたまで生きる意味がない。それと同じで,あした自分がなにを発見するかわかってしまったら,科学者などをやっている意味もないし,あした自分が作るストーリーがわかってしまったら,本を書いている意味もない。だが,だ。あしたしなければいけない仕事を,きょうのうちにすべて準備して整えてしまっている自分がいることに気付いて,これはもしかして年を取ってしまった証拠かもしれないな,と思っていたりする。1日はどんどん短くなっていく。それはホント,転げ落ちていくかのようだ。短くなるからできることも限られる。できあがる原稿用紙の枚数も減るし,描くキャラクタの数も限られてくる。100%新しいものでないなら少しだけ早く作ることができるから,いままでとおんなじものを作り続けている自分に気付く。そこで,なにをやってるんだオレは,と思う。
どんどん速度を増し,遠くへより遠くへと走り続けて行く乗り物のなかで,自分だけがなにも変わらずに取り残されていくような気がする。ウェブログは増え続け,すでにすべての話題を捕捉などできるわけもない。あちこちのサイトで取り上げられている話題はほとんど同じで,そりゃ多くの人が取り上げる話題は多少はおもろいけど,同じ話題を追っかけていて自分の役に立っているとも思えない。いったいどうすればいい? 誰か,助けてくれるのかい? いや,そんなわけはない。自分を助けられるのは,自分だけ。自分でなんとかしなければ,_死ぬだけだ_。死にたくないのなら,死にたくないのなら,死にたくないのなら。
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